藤 正督
名古屋工業大学工学研究科及び先進セラミックス研究センター教授 無焼成セラミックス研究所所長
日時:2018年11月12日(月)
場所:ウインクあいち

はじめに

元々の専門は粉体表面の界面化学ですが、名古屋工業大学に移り粉体成型プロセスの研究を始めました。
粉体成型とは密着可能な物体に転換することであり、粒子表面の細かいことを調べたり知識を使って粉を固めて成型することに生かせるのではないかと思い研究をはじめました。
先ずは鋳込成型用スラリーの・・・

・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。

無焼成セラミックスへの取り組み

無焼成セラミックスとは焼くことを前提としていた今までのセラミックス製造技術を覆す、まったく新しい技術です。
リーマンショックの際に原油価格の変動が毎日あり「乱高下」という言葉がよく使われました。研究室センターがある多治見市およびその周辺の東農地域は、かっては陶磁器の出荷量が国内の70%くらいを担っていた地域ですが、・・・

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焼かずに作るために必要な事

1.粒度分布を整える<-緻密化と関係
焼かないので原料粒子は、・・・
2.粒子分散<-緻密化と関係
1で整えた粒度分布が・・・
3.粒子間接着方法の開発<-材料強度と関係
これが無焼成セラミックス開発のカギに・・・

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原料の表面レベルでの評価

色々考えられますが、我々は水蒸気吸着というものを使います。摩砕により生成する正面水酸基の量を水の吸着挙動を簡単に説明します。
低圧では、水酸基1個に対して・・・

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原料の粒子間レベルでの評価

粒子2個をくっつけた架橋体を作って、そこに圧子を打ち込んで割り、この時の破壊強度を二粒子間の強度と定義して各種条件で調べました。粒子間を広げて割る感じです。架橋に針が・・・

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バルク体レベルでの評価

二粒子間の強度が向上してもボイドが出来たりすると材料の強度が低下します。そこで、固化試料の空隔率や粒子充填状態などを評価して、強度向上につとめています。欠陥は浸液透光法など・・・

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摩砕を固化に使えると思ったきっかけ

メカノケミカルの研究は摩砕を上手く使おうというのが発送の始まりです。無先成固化は10年くらい前のリーマンショックの時に始めましたが・・・

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無焼成セラミックスの現状

焼かないことができることシリーズその1は、樹脂とセラミックスの組み合わせです。樹脂製の光ファイバーを中に埋め込んであります。普通のセラミックスだと・・・

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まとめ

今やっていることは、無焼成固化出来るもの、出来ないものを選別し、その理由を解明しています。一方で共同研究では、持ち込みの原料の固化条件を・・・

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