津田雄一氏
JAXA 宇宙航空研究開発機構 はやぶさ2プロジェクトマネージャー
日時:2018年2月5日(月)
場所:ローズコートホテル
はじめに
今年は「はやぶさ2」が小惑星に到着するハイライトの年になります。
私は現在はプロジェクトマネージャーをさせて頂いておりますが、開発当初は設計主任を務めていました。
主にその技術者としての視点で探査機を作り上げるまでをご紹介出来ればと思います。
JAXAについて
国立宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2003年に旧科学技術省系の宇宙開発事業団(NASDA)と文部科学庁系の宇宙科学研究所(ISAS)と航空宇宙技術研究所(NAL)の3機関が統合して誕生しました。一番知られているのは筑波宇宙センター、あるいは種子島宇宙センターですが、私が所属する神奈川県相模原市にある宇宙科学研究所は宇宙活動の中でも宇宙科学を所管しています。つまり宇宙に出なければ分からない人類の知見に貢献するということを目指している組織です。具体的には宇宙望遠鏡の開発・運用や、小惑星などの他の天体へ直接出かけて行ってその場でしか分からないことを観測するということをやっています。また、種子島でなく・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
「はやぶさ2」について
世界で誰も行ったことがない小惑星に行って帰ってくることを初めて実証したのが「はやぶさ」(1号機)という探査機です。これを受け継いで本格的な小惑星探査機をやろうと企画されたのが「はやぶさ2」になります。この小惑星往復飛行は、・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
小惑星 Ryugu リュグウ
今度行く小惑星はリュウグウという名前ですが、・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
飛行計画
3年前の2014年12月3日に打ち上げて、途中打ち上げ1年後に地球の近くをわざわざかすめて、それによって地球の重力を使って探査機の軌道を曲げ、・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
小惑星に行く意義
はやぶさ2が宇宙に行く意義は大きく分けて科学・技術・探査の3つです。
1番分かりやすいのは技術ですが、日本独自の技術力をどんどん織り込んで世界をリードしたいと思います。科学としては・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
小惑星の世界
地球は天の北極から見て反時計回りに太陽の周りを365日で一周しています。小惑星は地球の望遠鏡で75万個も発見されているので、・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
リュウグウが選ばれた理由
なぜ我々がリュウグウを選んだのかと申しますと、C型小惑星というのが関わっています。イトカワが岩石流のS型小惑星(Stone)であったのに対して、・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
探査機作り
我々が作っている探査機は一品物で量産品ではありません。一機しか作らずそれを高い信頼性で・・・
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
はやぶさ2の国際的な位置づけ
はやぶさが実証してみせた小惑星サンプルリターン探査に追随して、アメリカもサンプルリターン探査機「オサイリス・レックス」を作り上げました。
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
今後の計画
宇宙科学研究所は、数年に1回、太陽系探査機を打ち上げています。
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
「はやぶさ2」の新技術
「はやぶさ2」の新技術を二つご紹介したいと思います。
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
現況
はやぶさ2の打ち上げは種子島でしたが、管制は相模原から行っています。
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
地球の写真
「はやぶさ2」は地球スイングバイを終えた直後に搭載しているONC-Tと呼ばれる光学航法カメラで地球を撮影しました。
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。
終わりに
我々の行っている事業は探査であり新しい天体に行くことで、新しい知見を得ようというものです。
・・・続きは、会報誌Vol.56に掲載しています。